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 上地流 
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上地流の歴史

 上地流は、開祖上地完文が中国福建省にて習得した半硬軟(バンガイヌーン)拳法を源流とし、和歌山での指導を皮切りに多くの門弟を育成しました。沖縄へ戻った子息の完英は完文が伝えた三つの型と鍛錬法に、完文の高弟たちと五つの型を考案し「上地流空手(唐手)」として礎を築きます。 そして沖縄空手三大流派(松林/小林流、剛柔流、上地流)のひとつに数えられるようになり、沖縄から世界各地へ普及します。

 


上地流の風格

 上地流は「龍」「虎」「鶴」の動作を取り入れた拳であり、そこから生まれる攻防の特徴や理論によって独特な動作・形となり、 近代化競技としての発展を遂げた【空手】の所産を取り入れつつ南派少林拳(虎形拳)の流れを色濃く残した沖縄空手(唐手)です。

 修行の過程において「三戦鍛え」や「小手鍛え」などの鍛錬とし打撃に耐える鉄の鎧を身につけた肉体・精神強靭の錬成となり、打ち込み鍛錬を行うことによって鍛えた鉄の手足を武器化にし、いざというときに使える中身の入った実践的な形を可能にしています。

 攻撃技は空手の代名詞【正拳】を使わず貫手や小拳・平拳など指先使った技が多く開手で型を行い、蹴り技においても足先蹴りによる急所への攻撃が特徴で上級者になると精鋭な棒や鉄槌のような痛みを伴うダメージを与えるような領域に達します。 打撃だけでなく相手の袖(腕)をつかむ、すくい、投げなどの技法も含まれています。
 防御技は、いかなる攻撃を無力化する「回し受け」や、防御側が鍛えた手足で払い受けをしただけで攻撃した相手の手足にダメージをうけてしまう小細工が通じないスタンスが特色であり【手 (テイー 沖縄武術)】の流れではなく、本来の意味での【唐手】の流れをくんでいると言えます。


上地流の根本と極意

 上地流の根本でもあり極意となる【硬軟自在】と【眼精手捷】があります。
 【硬軟自在】とは「硬くし軟らかくし」 「伸びたり縮めたり」 「絞ったり開いたり」 「緩めたり張ったり」 「挙げたり落としたり」 いろんな操作して、身体全体で一つの動きが出来るようバランスを巧みに変化させて使いこなします。
 【眼精手捷】とは厳しい鍛錬に耐えた裏付けからくる鋭い眼光で虎のように獲物の動きを捕捉える力、攻防一体となった鋭く素早い動きで、対峙する相手を魅了させます。







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